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2009-08

ジム&プールにて

きょうもジムに行ってストレッチをしていると、フっとやってきたスタッフの「H山くん」に、はじめて声をかけられた。

H山くんは無口で、金髪で、いつも眉間にシワを寄せている。

「こんにちは」(あ、こんちは!)

「アユさんて、」(ハイ?)

「いつも元気ですよね」(….?)

マットでのけぞって顔面が真っ逆さまになってた私は、体勢を直して「え、そ〜お?」とテレ笑いすると、

「はい。」

「あ、でもジムだしね、元気ださなきゃ」

「でも、元気だと思います。」

(…どーゆー意味やねん)

アタシって….アンニュイ系?なんて思ってた私は(ウソ)少々おどろいた。

H山くんは続けた。

「なんか、ひ…」

その時わたし、つづきが読めちゃいました。

「ひと…」

いい、いい!その先は言わないで。

「一人でも、楽しそうですよね。」

あちゃ!
嬉しくないし。

H山くんは神妙な顔つきで続けた。

「あの、プールにいつもいるオジサンいますよね、ヒゲの。」

いるいる、西海岸系の富豪系のナルシスト系のオジサン。

「気を付けてくださいね。しごかれますから。」

〈ここで回想シーン〉

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先月初めてプールで一緒になったその「西海岸系の富豪系のナルシスト系のオジサン」は、60代は越えているに違いないのに筋肉モリモリ、1時間くらい泳ぎ続けるすごい体力の持ち主。

そのオジサンは私に「威勢がいいね!」と声をかけてきた。
耳センをしてるので無視していると、こんどは肩を掴まれ「威勢がいいね!」と大声で言われた。

適当に返事してまた泳いでいると、

「競争しよう」という。

「いえ、遠慮します〜」とか言って、私はスタートした。

すると25m先で顔を上げたらそのオジサン、隣のコースで

「がーっはっは!勝った。」

と喜んでいる。

“てぇ〜めぇ〜、な〜に勝手に競争してんだっよっっっ!!!”
…と心で叫びながら、「あは、負けましタ」
とか言ってまたスタートしたら、またまた25m先にオジサンが。

「こんどは手泳ぎ(足を使わない)で勝ったぞ!」

と喜んでいる。

ここでなぜか火がついたバカな私。

このオジサンは、私がスタートすれば勝手に自分もスタートするので、私はゴーグルを締め直して(?)スタートした。もちろん、足は使わずに泳いだ。

顔をあげると、オジサン、負けていた。

「お〜、やるじゃん!あっはっは!!」と私の肩をたたく。

ダテに小学校のとき市内大会で2位は獲ってないわよ!
(→2位、てのがワタシだ)

…そんなこんなで、気づけば「もっと腰をひねって!」とか、「呼吸の時、無駄な動きしない!」とか、1時間近くオジサンにシゴかれてしまったのだ。

ああっ!バカバカバカなわたし!

ヘトヘトで翌朝身体中がギクシャク虫だった。

以来、その日のその時間を避けるようにしていた。

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…そんな光景を、どうやらH山くんは、ワンフロア上のジムの窓越しに眺めていたらしい。

「きょう、あの人いらっしゃいますから」と言う。

「ええ〜〜〜!」

H山くんの忠告をありがたく思いながら、おそるおそるプールに降りて上を見上げると、H山くんがコロコロカーペットを片手に、こちらを見ていた。

きょうは「元気」と言われて、ちょっと嬉しかった。

視線があった私は、笑ってガッツポーズをしてみせた。

H山くんは、ニマっと微笑んで立ち去っていった。

smile

来年の4/16にでも書けばいい話なのですが、エンジニアのTさんとのある会話から高まった気持ちを記。

ソウルの誕生日は4/16。2年前のこの日、生まれたてのソウルとジュリさんに出会いました。

そしてこの日はもう一人、私にとって偉大で大好きな人物の誕生日。
その名は恐れ多くも、チャールズ・チャップリン。

私の父親は、映画といえば、一にも二にも「チャンプリン」の人で、VHSというものが世に出回るようになったとき一番に買い集めたのはチャップリン映画でした。

11歳のとき、バレエがやりたいと訴えた私に父は「それならパントマイムを習いなさい。そして世の中をよく観察するんだ」と大マジで言いました。

バレエに憧れた私には解らず、その話は流れちゃいましたが、20歳を越えたある時。
考えてみると自分でもパントマイムがやりたくなって、とある教室に行きました。
するとその教室には、壁一面にチャップリンのポスターが…。

そこで教わったのは、言葉にできない言葉、思いがけない美しさに出会った悦び、おどけた悲しみ、妬み嫉み、狂気、憐憫…身体の動きの前に、あらゆる感情の動きがあることでした。

チャップリンという偉大な存在はもはや「映画」の歴史の一部で、語るまでもありません。エンタテイメントの力について想うとき、やはりチャップリンにたどり着くのです。

チャップリンの「笑い」、「ペーソス(哀愁)」….「思想」。

———————

自分の信条の一つに、チャップリンの母親の言葉があります。

『貧しい身なりをしていても、上品でいなさい』

いちど聴いたら忘れられない言葉でした。
「罪と罰」のソーニャのように、たくましく気高い心。
すさまじい貧困生活を送ったチャップリンの目線は、いつも「弱者」。
そのブレない思想は、全作品に貫かれています。
そして、涙と笑いを背中合わせにした…それを完全に芸にしました。

山高帽に、窮屈な上着、ダブダブのズボン。

ホームレスで、紳士的。

というか、紳士的ゆえにホームレス。

反骨精神と優しさ、ユーモアにあふれ、優雅な物腰で権力主義を笑い飛ばす。

『独裁者』ではヒトラーを笑い者にし、『殺人狂時代』では「一人を殺せば殺人、大量に殺せば英雄になる。数が、殺人を神聖化しているのだ」という名言もありますが、とりわけ『キッド』や『街の灯』、『ライムライト』が好きです。

晩年の『ライムライト』は、チャップリンの神髄ではないでしょうか。

老いた道化師が、希望を失いつつある若き踊り子に、光を託す。

踊り子は、この老いた道化師を愛してしまう。

けれど彼は、娘の愛をそっと胸にしまって老いていく。

それでも彼を愛する娘は、彼を舞台へいざなう。

そこでこの道化師は「最高の芸」を披露し、「思い切り飛び跳ねて」転落し、舞台袖で、踊り子の姿を眺めながら息を引き取ります。

愛を受け止められぬまま、芸に生きて芸に死んでゆくピエロが、私もたまらなく愛しい。

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こんな話を思い出したのも、先日マイケル・ジャクソンの話題になったとき、エンジニアのTさんがマイケルの唄う『スマイル』を絶賛していたからです。聴いてみると、アレンジも歌もとっても良くて好きになりました。

この歌は、チャップリンが『モダン・タイムス』で自ら作曲したメロディに歌詞がついたもので、ナット・キング・コールが唄って有名になりました。

クリント・イーストウッドの曲にも感じましたが、こんな風に、人生の悲喜こもごもを口笛でも吹くように…風の中で微笑みにできたなら…。

チャップリンの幕切れはいつも素晴らしい。

マイケルは、この歌が一番好きだったそうです(お兄さんが追悼式で唄ってましたよね)。

ソウルのおぼん

この1週間は、ソウルにとって事件つづきでした。

ひとつめは先日記した「伊豆高原」の旅でした。

ふたつめは、おとついソウルのブリーダーさん(ジュリさん)のお宅にお邪魔したこと!

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ソウルの里帰り

私とソウル、そして未来ちゃん(ソウルの叔母にあたる超プリティな子)と、Iさんご夫妻も一緒。

じゅりサンのお家には、絶叫しそうに可愛らしいアビたちがわんさかいました。

実際わたしはスクリーム状態で、次々にやってくる猫たちを抱きかかえながら服は毛だらけ。

なかでも、ひとり甘えん坊の6ヶ月のチビ猫ちゃんが、こっそりお持ち帰りしたくなるほどキュートでした♪

Iさんご夫妻のもとへお輿入れした未来ちゃんも、相変わらず愛らしくて…ああ、連れて帰りたい!

女の子らしく、恥ずかしそうに隅っこのおトイレの中でボオーっとしている姿がまたかわいい。

ジュリさんも、未来ちゃんに逢えて感激のご様子。

たくさん猫たちと戯れてあっという間に夕方。

ジュリさん、ほんとうにありがとうございました☆

……..

あ、いっぴき忘れてました。

一応うちのソウルも行ったのですが、連れて行った意味がまったく!ありませんでした。

もはや自分が猫であることを忘れているのか、ソウルはキャリーバッグから出した途端、猫たちに向かって「シャー!」とか、「ウルル〜!」とか唸って、あげくに猫パンチまで!

…やってきて1分で、お一人様ゲージの中に入れられてしまいました。

のち一度だけ出してあげたものの、なんとジュリさんの手に爪をタテヤガッテ、バカタレ!

「やっぱりソウルはチキンだったね♪」と微笑むジュリさんでしたが、ソウルはキャリーバッグの中へ、そのキャリーバッグごと、さらにゲージの中へと入れられてしまいました。

ジュリさんとこのアビシニアンは本当にかわいいです。
貰われる子も、残る子も、関係なく….ペットショップと違ってみんながのびのびしていて、愛されながら育っていました。

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『猫舌モ 食イ意地ハッテ 大ヤケド』事件

さて、ソウルにはもうひとつ災難がありました。

その日わたしは外出で、兄が夕食当番でした。

夜帰宅すると、いつも飛び出てくるソウルがやってこない。

みるとお腹を上にして、なぜか舌だしてグーグー寝ている。

兄に「ソウル、どうだった?」と訊ねると、

「きょうはオレがトリの唐揚げを揚げてたら、コイツがチャレンジしてきてさ。
油がはねて危ないぞ、ってなんど追い払ってもやって来くるから、揚げたて1コ皿においてやったんだ。
そしたらコイツ、それをいきなりガブッ!って食っちゃってさ…
舌をやけどして、しばらくのたうちまわってた。」

…ひ、ひえ〜!なんでそんなこと!

兄「まさかすぐ食べると思わないだろ?コイツほんとアホだよ。」

…ソウルがアホ、ってことは兄貴もよく知ってるじゃん!

兄「んで諦めるのかと思ったら、その唐揚げをコロコロころがしてさ…

冷ましながら食べては、またあちっ!ってやってたよ。根性あるやつだ。」

そう!ソウルには根性が…そこだけは褒めてやって!

それにしても、『猫舌』ってなんなの?ソウルは舌もアホ?

そんなわけで、災難つづきのソウル。

間もなくお盆休みもおわり、平穏な毎日がやってくることを願っている様子なのでした。

プチ・バカンス☆

今回はソウルがレポートします。

…ここはどこでしょう。

なんとボク、初めて伊豆高原にいきました。

ニンゲンは大喜びだろうけど、相棒の旅支度を横目にのんびりしてたボクまでいきなり拉致されて、いいメーワク!

…と思ったのもつかの間。

着いたら、ボクもう帰りたくなくなっちゃったよ。

だってあの景色ながめてたら、ボクの住んでる部屋なんて箱庭!ってかんじ。

それに、ここの住人のMさんも、奥様のKさんも、すごーくボクに優しくしてくれたんダ。

アヤさんは相変わらずキレイだし、エンジニアのTさんは、ボク慣れっこ。車の中でちびっちゃったボクのこと、叱りもせずに丁寧な運転してくれたんだ。だからボク、Tさんの横にくっついてたんだ!

…というわけで、ともだちのアヤさんに「夏だよ〜!どっかいこーよ!!」と触発され、強行!

一泊二日で伊豆高原のMさん宅に。

といっても、私とソウルとTさんは、仕事のあと夜出発。

Tさんがいなかったら、こんなことは実現しませんでした…感謝☆

ご招待してくださったのは、音楽家のMさん。

15日にはご自身の率いる女性オーケストラの公演を控えているにもかかわらず、奥様と一緒に私たちを手厚くもてなしてくださいました。

キレイなロケーションの、これまたキレイなお家だったなあ…(思い出す)。

夜中はアヤさんと暗闇の中で朝までお喋り。枕こそ投げなかったものの、女って幾つになっても止まらないんですよね、こういうの。

ソウルを連れて行くのは大変だったけど、Tさんは気持ちよく運転してくださったし、帰りはソウルも帰りたがらないくらいくつろいでたし、食事は美味しかったし、海に浮かぶ満月を眺めたり…わずかな時間だけど、とてもリフレッシュできました。

こういうのって、頭で考えてたらどんどん機会を失ってしまうんですよね。

はじめは家のこと考えると不安でギリギリまで迷ってたけど、今は行って良かった!と思ってます。

短いバカンス、いい思い出になりました☆

やっときたナツ

暑中お見舞い、

申しあげます。

このくらい肩の力を抜いて、のんびり夏を過ごせたらイイな。

BENのテーマ

7月ももう終わり。

今日の東京はめずらしく過ごしやすい気温で、太陽とひんやりした風の匂いに、幼少時代のラジオ体操の朝を思い出しました。

ここひと月、マイケル・ジャクソンばかり記してきたけど、これで締めたくて。

「BENのテーマ」

ジャクソン5の歌声は、私は大人になって初めて聴きました。

喫茶店で流れる歌声があまりに上手で、思わずお店の人に尋ねたのです。びっくりしました、あの「フォ〜」で踊りまくるマイケルだなんて。

天才?って思いました。よく子供が唄うと幼くつたない感じが愛らしいけど、マイケルの歌声は(素直な声だけど)大人顔負けの感受性に溢れていて、思わずウッと胸をうたれました。

ジャクソン5で唄うマイケルの歌声は、太陽のように明るくノリが良くて。

けど、この曲「BEN」は、何度きいてもジンときます。

実は昔、(当然、誰の歌と知らずに)この歌を先生に唄わせられたことがあります。日本語の詩をつけたのは先生だったのかしら….先生も好きな曲だったのかナ…。

私も大好きな曲なのです。

この映像で歌声を聴くと、すこし泣けてしまう。

——————

私たちの世代は、たいていマイケルが好きだと思う。

なぜなら、マイケル・ジャクソンはショウビズのトップにいながら、その最盛期から最後まで、常に「子供の目線」でファンタジーを与え続けていた人だからだ。

ディズニーランドでみた「キャプテンEO」は幼心にとても印象に残っていて、いつも動物や子供の味方で….それでいて、MTVでは最高にクールだった。

それは決してイメージ作りや資産の慈善活用のといったスターのお決まりの姿ではなくて、マイケルは本当に優しい人と思ってた。

子供は、「目」でわかるし。

マイケルのファンが、子供の頃からみていた2、30代から60代まで、それ以上のファン層がいるのは、そんな理由もあると思います。

「ベンのテーマ」は、身体の弱い少年と、人を殺してお尋ね者のネズミの友情のお話。
(観たことないけど、このてのお話にはとても弱い私)

私も、マイケルが語っていたように、わざわざ子供に痛ましい現実ばかりみせるよりも、幼いうちは夢やファンタジーであったかい心を育ててほしい、….そんなことができる大人でいたいと思うのです。

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