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2009-11

びっくり。

きのうは急きょ、それも以前の職場で知り合った、それも1年ぶりに再会した後輩から連絡を受けて、まーったく予定していなかったマイケル映画の最終日を観にいきました。

記事をみてるとすごい盛り上がりだったようで、六本木、渋谷、川崎、千葉、埼玉、九州、沖縄まで…観客で溢れた映画館は急きょ追加上映。オールナイトもあったそうな。
明け方の六本木ヒルズが人だかりだったというじゃありませんか。

世界中のたくさんの国でこんな様子だったようですが、日本でもはじけたんですね。

拍手に、手拍子、スタンディング…いいですね、こういうの!
みんな押さえきれないくらい感動して、追悼の意もこめて、ビデオじゃなくてライヴに盛り上がりたいんですよね。

久しぶりに連絡をくれた彼女は、20代なのにとても落ち着いた女性。

しばらく私と連絡とれないときも、あれこれと突き詰めたり、責めたりしない。
「先輩はいざってとき連絡くれるし、気にしてません。」て感じの子。
人間いろんな精神状態の時があるし(本人が一番解ってることですからね)、本当の優しさを感じます。

「よし、食事しよう!」と誘うと、

「マイケルの映画が観たい」という。

「明日で最終日だよ。無理。」

都内は混み合うし…私も、実は時間があまりないし…

「映画は自分でいきなよ。今度はK子の話を聴きたいし。」

なのに彼女は「先輩とみたい」「先輩の地元まで行く」…かわいいこと言うので、翌日の最終日を一緒に観ることに。

こんなときはやっぱり地元。
地元のシネコンなら、人も少ないし近所なのですぐ帰れる!
…と思ったら、大甘だった。

「立ち見でいっぱいです。通路でいいですか?」

まさか…この映画館のレイトショーが、満席?しかも立ち見?
中へ入ると、コンサート会場みたいに熱気ムンムンでびっくり。
上映中、観客は各々にマイケルの一挙手一投足を見逃すまい、という気迫でスクリーンに向かっている。
でもビリー・ジーンでは手拍子がおこり、ラストも拍手だった。

Kちゃんの顔をのぞくと、とても嬉しそうに見入っていた。

彼女もしばし現実を忘れて、心を震わせているんだな…と思った。

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「マイケル、プロですね…美しかったですね…なんでもっと早く観なかったんだろ…もっと前から知りたかった」

ポロっと涙しながら、Kちゃんは続けた。

「あたし、一生懸命なの好きなんです。だから….」

軽く食事しながら職場の話を聴いた。

私は、今の彼女をまるごと肯定した。

「戸惑ったら、3つ数えてごらん」

私はすぐ衝動的に行動してしまうところがあるので、よく母に「1.2.3…とおいてごらんなさい」と言われた。それを提案しました。

考えてみたら、彼女は私と違って冷静だし、短気じゃありませんが。

K子ちゃんくらいの年代は、とくに今の時代、会社で不遇のときです。
不況なのに上層部の給与は大して下がることなく、対して、若い子のお給料はほとんど上がらぬまま、先の人生も見えにくいまま、都合良く労働させられるのです。

聴いてて私も腹がたってきたけど、一番悔しいのは本人です。
Kちゃんは知性もやる気もある女性なので、チャンスは必ずある。だから心配はしていません。

終電も近いのについてくるので「なつくな」と言うと、「その冷たさが先輩です!」と笑顔で彼女は電車に乗りました。

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意識したわけじゃないけど、この映画の中にはボギーの「三つ数えろ」が出てきます。

サントラでは、アコースティックギター1本の「あの娘がきえた」(デモ)が聴けます。

これにもジーンときました。

『デンジャラス』のプロデューサ、テディ・ライリーのコメントにこうありました。

「マイケルに言われたんだ。『昔の人は、ギターかピアノだけで唄ってたろう?はじめっからコンピュータで曲をつくってはいけないよ。一人で口ずさめる歌でないといけない』って。今も胸に留めている。」

想像もつかないようなストレスに打ち勝ちながら、再び世界を驚嘆させるようなステージを作り上げていたマイケル。

観客の気持ちを大事に、歌はさらに磨かれ、贅肉も、無駄な筋肉もなく、絞りきった身体で踊るダンスは、若さじゃ出せない艶やかさがあり…50歳のマイケルだからこそ出せる魅力に、圧倒されました。

音楽も、仕事も、観客を含めたアンサンブル。

マイケルは、とてつもなく「考えていた人」だと思います。

リハーサルだけど、ちゃんと観客のハートに伝わりました。

マイケルのメッセージ、ずっと心に生きています。

そして、10歳も年の違う友達に感謝。だって彼女は、あまり考えずに服を選んでしまう私に「せんぱい…そりゃ古い。今買うなら、こっちです!」と、アドバイスをくれる。

流行りのブーツなんかもアドバイスしてくれて、大変助かりました。

リメンバー・ザ・ソウル

「さいきんソウルの写真がないじゃん!」と友人に指摘をうけた。

「マイケルばっか!動画でごまかさないで、ソウルをみせろ、ソウルを!」

おともだちってば…鋭い!!

じつはいま、ソウルはハゲている。

つるっぱげ!ではありません。10円玉大が三つほど。

¥10×3コ=¥30。

30円のハゲをつくってます。

安いな。

うち一個はそこに筋状の毛羽立ちが通ってるので、$にもみえます。

病院では、またもノミ・ダニはいないと言われました。

てことは、ストレス?

最近いろんなことが重なってる我が家は、いま全員がハイ&ゲラ&睡眠不足(寝てないのでテンションが高く笑い出すと止まらない)状態なので、ソウルも頭に$や¥ができてしまいました。

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ネコにもプライドがある気がします。

たとえば兄二人と私が重要な話を相談していると、その輪の真ん中には、なぜかいつもソウルがちんまり丸まってます。ヘンな光景です。

と、そこにたいてい祖母がやってきて、輪に入ろうとします。

「おばーちゃん、ちょっと待っててね」

話題の張本人だったりするのでそう言うと、オバーチャンは必ず

「ほれ、ソウル、邪魔だとさ!」とソウルを追い払う。

(…..おばーちゃん、違うんだけど。)

そうすると、一人追い払われたソウルは、

「うるァっ!シャー!!」

と怒りをあらわに、家の一番高い食器棚の上に駆け上ります。

このように埃、いえ誇り高いネコなので、

「おまいら、金だぞ、金!」

といわんばかりに、¥30&1$ハゲをつくったものと思われます。

最近のソウルをみた人(ヘルパーさんや、来客)が、一瞬「ぷぷっ!…ソウルちゃん、ハ○てる!」と吹き出しそうになる寸前に、私と兄は「ソウル、チーズだよ〜」と声をかぶせます。

あと、鏡もみせないようにしています。

そのおかげか、ソウルは今もエラソーにしています。

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そんなわけで、ソウルのメンツにかけて、しばらく写真はおあずけです。

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きょうのお口直し猫。

マイケルのクリップには、やたら猫が登場します。
なかでも可愛いのがこの曲のあたまとラストの猫。
エディ・マーフィやマジック・ジョンソンや首のなが〜い美女イマン(デビッド・ボウイの奥さん)と、アメショーみたいな猫。
群舞の完成度が高く、好きな曲。

「Remember The Time」

ねむりひめ

前の日、明け方ベッドへ入ってもなかなか眠れなかった。

あさ、祖母をデイサービスに見送ったのち、父と検査入院のため病院へ。

祖母は何か感づいていて、何度も父がどこへ行くのか訊ね、デイへ行くのをむずがる。

10時。父と病院へ到着。病棟は、窓際で陽当たり良し。

肺をみる気管支鏡検査は、夕方になるとのこと。

12時。今日は仕事は入れてなかったものの、一つ自分の契約ごとがあるため、3時までに戻る約束で都内へ向かう。

一時間後、着いたところで、父から携帯電話が。
予定が早まって検査前の点滴が始まるとのこと。
契約を途中で切り上げ、即病院へ戻る。

その途中、祖母のデイサービスから電話が。
「熱が37.5°あって、咳がひどいので帰宅させたほうがよいか」との相談。
今日は夕方まで自宅は無人…4時半までそちらで寝かせてもらうようお願いした。
放っておくと肺炎になってしまうので、かかりつけのお医者さんに、5時過ぎに往診を手配した。

「どうして重なるんだろう」そんなこと思いながら病院へ戻る。

今回の父の検査は、なかば命がけの検査だった。もともと肺気腫で体力がないため、家族の付き添いが条件だった。

その検査が3時すぎに始り、30分後におわる。

医師は「ひどい咳で、ぜんぶは診れなかった。検査結果がどちらにせよ、だいたい肺気腫が最悪のレベルにあるので、今後は風邪などひかぬようそちらを注意しながら見守るしかない」とのこと。

私は、結果が出たらセカンドオピニオンを考えていた。
けど、この検査を引き受けてくださった先生に感謝した。

父は思ったより元気で、お腹が空いた、という。

4時。迷ったすえに、仕事先の兄に連絡してバトンタッチしてもらい、私は自宅で祖母を迎えることに。

祖母は、咳がひどかった。すぐに往診の先生も到着して、咳止めや、抗生物質を処方してくださった。

年寄りの風邪は、すぐに対処しなければ肺炎で命取りになる。
熱でもうろうとして、一人でトイレに立ったときに転んで骨折したりする。
なので、こうなっては祖母のほうが目が離せない。

すぐ処方箋を近所の薬局に持っていき、クスリをいただいた。
祖母はわずかだけど白粥を食して、クスリを飲んだら、小一時間ほどでスーッと寝息をたてはじめた。

ここで7時。もう病院へは行けない。心配になって兄に電話をすると、父のほうは麻酔もとれて食欲もあって安心とのこと。

明日のあさ、兄と迎えにいくことに。

それまでに、今晩、祖母の熱が山を越えてくれることを願う。

今日はソウルを連れて祖母の部屋に泊まり込もうと思い、自分の部屋へ帰る。

帰り道…さっきの父の医師の言葉を思い出す。

————–

夜は兄と交代して、ソウルにごはんやって、ソウルがじゃれてくるのでお腹の上にのせて遊んでいたら、そのままフウッと眠ってしまった。

こんな日は、わけのわかならい夢を連続でみる。

さいごは夢の中で、おばあちゃんにクスリをやり忘れて大変なことになってしまい、眠ったことを後悔してたところで、目が覚めた。

ソウルがお腹でぬくぬくして寝ている。

時計は3時。兄は私を気づかって起こさずに、祖母の傍で看てくれていた。

クスリもやってくれていた。兄は二人共にやさしいのだ。

朝、父から電話がはいる。

不便なことがあってナースコールをしても看護士がきてくれないので、早めに来て欲しいという。

祖母の熱がだいぶおさまったので、さっそく兄と車に乗って迎えに出る。

病棟へ着くと、ナースステーションはナースコールが鳴っても無視されていた。

人手不足は当たり前の今、たいていの病院で、看護士はナースコールを無視するのが当たり前になっている。

私も病院でアルバイトしたことがあるので、やむを得ないのはよくわかっている。

私は父を慌てて車いすに乗せ、トイレへ。

看護士さんが「やりますから、勝手にうごかさないでください」という。

「1時間前からガマンして、汚してしまって、私のケータイに連絡がきたんです。動けないのに、これじゃ入院させてる意味がない!早いけど連れて帰ります。」

ナースステーションの中で声を荒げてしまって、自分で後悔した。

こうなることは解っていた。だから個室を頼んだのに断られて、ポータブルも完全看護だから入られない、と言われ…病院のせいじゃないとかわってる。
でも、身体が病んでる人の、せめてプライドや自尊心は大事にしてほしいのだ。

看護士さんは謝ってくださった。でも、看護士さんだってこうしたいわけじゃない、ということはよくわかっている。余裕があれば、とても優しい人たちなのだ。

こうした現状にならないよう、たとえベストでなくても、家で看るのが一番だと、今回も思った。

昼。今日はいい陽射し。

祖母は熱がおさまりスヤスヤ眠っている。

父も、自分の部屋でリラックスしている。

静かな、静かな家の中で、ソウルが元気に飛び跳ねている。

今日は外出できないけど、ギターをたくさん弾けるのが嬉しい。

man in the mirror

きょうは仕事のない日。でも慌ただしかった。

まずギターレッスン、そのあと元マネージャーのSさんとランチした。

Sさんは田舎へ引っ越したのち、かねてより書き続けていた小説がとある賞を受け、これを機にプロの文筆家となった人(といっても還暦を過ぎた新人さん)。

私は出会って以来このSさんにとても良くしていただいていて、Sさんが上京するさいには今も食事などさせていただいている。
Sさんは本当に優しい。自分の話の前に、必ず私の環境、介護などについて、親身に心配してくださる。

「あゆ、こんどの作品にはお前さんをモデルにした子が出るざんす。」

いやっほ〜い!…で、どんな女性ざんす?

「ふっふっふ。まだ秘密。でも、△○×※□なかんじだよ」

…え、それイメージ?!

「実際のあんたサンは元気でおきゃんだけどね。ま、イメージざんす」

ちょと意外…それより、ことごとく言葉が時代不明なSさんでした。
私は、Sさんが努力実って小説家になられたことが本当に嬉しい。

—————-

Sさんと「さいなら〜お元気で!」とお別れした午後3時。

夕食の支度や、デイサービスから戻ってくる祖母のことが心配になってくる時刻。

でもちょこっと時間がある。

…もいちど「this is it」が観たい。

たまには洋服も見たいし、髪も切りたい。

でも、なーちゃん(前日の記事)のことや、父(近く検査入院)のこと、他にも幾つかストレスが溜まりまくっている。

…ええい、カンフルだ、観てしまえ!

と、野菜や米の入った袋を片手に映画館へ飛び込む。

—————–

上映はあとわずかだし、もう観た方は多いと思います。
職場の人、それも主婦の人と仲良しな私ですが、この話題で盛り上る。
興行成績は新作や大作をしのいで3週連続1位。M.J、強し。

何度目かの鑑賞で、マイケルはもちろん素晴らしいのだけど、楽しい見所が増えた。

いや〜若者って、いいナ!(→オバサン)

・女性ギタリストがとても可愛く、でもヴァン・ヘイレンのソロ軽々弾きこなしててすごいとこ。

・ダンサーたちが、マイケルがスタジオに来ると「アオゥっ!」って声マネして挨拶するとこ。

・ジュディス(デュエットする女性シンガー)の頭が爆発していて、マイケルの顔より大きいとこ(マイケルは「ダイアナみたいだ!」とゲラゲラ笑ったそうな)。

・「ビリージーン」の神がかりなダンスで、ステージ下のギャラリーが熱狂するところ。

若いダンサーたちが、「…くゥッ!」っと感極まってひざまづいたり、拳をフロアに当てたり、ピョンピョンしたり…彼らはダンサーなので、身体で表現してしまうのか。

彼ら若者の、その笑顔はサイコーです。

ダンサーにとってコンサートライヴのひとつの頂点は、マイケルジャクソン。
一生懸命に踊ってきて、チャンスを掴んだ歓び、マイケルと踊れる歓び、熱狂。

若くてマッチョで多国籍な彼らが、心一つに、満面の笑みで汗を流している姿は、本当にかわいいし、清々しい。

そんな歓びを若者に与えられるマイケルは、本当に神々しい。

世界を変えたいなら、鏡の中の自分から

「make a CHANGE」

肩の力を抜きながら動きの「要」だけは誰よりバシッと音にはまっているマイケルに、つくづく感動します。むしろ、このダンスに本番では得難い魅力を感じます。

ドキュメント映画として、短期間なのにファンの気持ちをよく捉えた嬉しい編集をしていると思う。

マイケルは、本番しかみせたくなかったかもしれない。

でもこの大サービスにファンはほんのちょっとは溜飲がさがったろうし、よく知らなかった人も、私のように子供のころからいて当たり前に感じてた人も、マイケルジャクソンの真剣さ、優しさ、情熱、一生懸命なことのカッコ良さを感じさせて貰えた。

私は、音を全身で感じるということ…大事なことを焼き付けられました。

さ…身近なことから。またがんばろ。

(追記)

記事アップした後、こんなニュースに追記。

93年に「児童性的虐待」でマイケル・ジャクソンを訴えた少年の父親が、自宅で自殺とのこと。

M.Jはネバーランドにたくさんの病気の子供を、親子ともに迎えて生活支援していた。
この事件、結局は少年の父親が歯科医で、息子に麻酔薬を打って虚偽のテープを残したというお粗末な事件。当の父親は、のちに成長した息子から「虐待」で訴えられる。

手口はお粗末でも、マイケル・ジャクソンというスターの名誉は、二度ともどらない。

「疑惑」は大きくとりあげられたのに、「潔白」は(日本でも)ほぼ取り上げられなかった。

「無実」は全く耳にしなかった。

そのほうが、よほど酷いと思う。

ナーちゃん…

大浦みずきさんが52歳というお若さで天に召された。

訃報のニュースをこのブログに記すのは、ほんとに好きだった人。
なのに今年、何人目だろう。
それも必ずといっていいほどフッと数日前に思い出している。

————————–

大浦みずきさんは、元宝塚の花組のトップスターで、退団後も舞台中心で活躍されていた女優さん。

私が10代のころ、宝塚の第2次「ベルばら」ブームが起きて、姉に連れて行ってもらった(というか、連れていかれた)。

宝塚は、テレビでもみていて好きだった。

でも女性の男装には、やはりしっくりこない人が多かった。

そんな中、大浦みずきさんが白い燕尾服にオールバックで踊るダンスを見て、一瞬でファンになってしまった。

「え?男性???….これは、フレッド・アステアだわ!」

じっさい、彼女は宝塚史上(今でも)最高のダンサーで「宝塚のアステア」と呼ばれていた。

驚くほど手足がながく、腰の位置がウソみたいに高く、指先が美しく、肩も少々骨ばっていて、でも華奢で…少女漫画みたいにカッコよかった。

ダンスだけではない。歌もセリフも、発声がナチュラルでかなり上手かった。

宝塚は、大地真央さんのように華やかな人やアクションの大きい人が多い。

でもなつめサンは、まったく反対のキャラクターだった。

もの静かで、現実的な「男性性」…たとえば、髪をかきあげる動作、目線、ちょっとした仕草。
シャツに男性の匂いがしそうな、男の色気を表現する人だった。

歌も、CDなどイヤホンでじっくり聴くと歌詞への深い解釈や音程の安定など、勢いではなく、じっくり聴かせる人だと評判だった。

ゆえに、人気も凄かった。

当時、友だちで宝塚に合格した子がいた。

「なつめサンは普段もあのまんまで、全生徒の憧れなんだ」と言っていた。

ベルばらの池田理代子さんといい、画家の横尾忠則さんといい、小説家、芸能リポーター、評論家にもおどろくほどファンがいた。

下級生では、今たくさんテレビに出ている真矢みきさん(ミキちゃん)が当時3番手の男役さんだった。

———————-

大浦みずきさんの本名は、阪田なつめさん。

お父上は、童謡「さっちゃん」や「おなかのへるうた」などたくさんの作詞があり、「土の器」で芥川賞を受賞した作家の阪田寛夫氏。

私は「土の器」を読んでいて、「さっちゃん」も歌詞がとても優しい。

童謡の歌詞というのは、本当にすばらしい世界だと思う。

いったいどんな人なのか見てみたいと思っていたら、間もなく東京宝塚劇場で実現した。

お父様は娘の公演にかかさず通っていたのだ。

なつめサンは、少年のような女性だけど、お父様は白髪ですごく優しそうな人だった。

彼女の愛称は、ナーちゃん(ファンは愛称で呼ぶ)。

いちど握手もしてもらったこともあった(^^*)

—————-

9月にマイケルの誕生日をみて「あ、なつめさんの誕生日と一緒だ」と思った。

マイケルのDVDと共に彼女のビデオも見たりして、「ああ、今でもなつめサンは舞台一筋なんだな」なんて思った。

それが今日、YAHOOのニュースに訃報…52歳で。

幼い頃から身体が弱かったというのはファンの間で知られていた。

でも、その若さで…

YOUTUBEで動画をみつけて、悲しみがこみあげた

シャイで、素顔も少年みたいな女性だった。

舞台で人を魅了するために生まれてきたのかな。

女性として、舞台人として、とても好きだった。

公演のフィナーレのダンス。
相手の娘役は、真矢みきさんの女装(男役なので)。
彼女も男役(後のトップ)でしたが、なにかがすごーく違います(比べてすみません!)。

なつめさん。貴女は本当に素敵でした。

少女時代に夢をくださって、ありがとうございました。

ネコとギター

先週、ギターで中級修了テスト(レッスン)を終えて高等科に進級しました。

パチパチパチ!…とひっそり夜中にソウルを振り回してと踊っていると、物陰からキラ〜ン!と視線が。

オバーチャンが見ている。

ヤバい…最近ソウルにプチ嫉妬するのだ。

(ソウルを放り投げ)「ギター弾くよ〜!」

祖母は音色に合わせて身体をゆすり始めた。

なんたって昔はダンシングクイーン、2年前にはデイサービスで仲間にジルバを教えてたのだ。

我が家には要介護の年寄りが二人いる。

ここではあまり記さないけど、私たち兄妹の1日の大半の神経は、父と祖母に注がれている。

だって、空調管理から入浴、就寝まで、目が離せないのだから。

介護は、育児とは行き着く先が全く違うゆえに心構えが揺らぐけど、愛情が増すことにかわりはない。

祖母という存在は、間違いなく我が家の太陽だ。

毎朝、「朝ご飯!」と目を覚ましベッドから「そいやっ!」と起きあがり、前向きで、気性がはげしいけど、パワーにあふれている。

時折、長く生きていて辛いことや愚痴や弱音も吐くけど、基本的にメンタル面で私たち若者を切ない気持ちにさせない。つまり、心配させない。

この祖母が、私のギターにいつも耳を傾けてくれる。

波長をあわせて身体を揺すり踊るのだ。

思えば幼い頃、ピアノや木琴で曲を弾いてると祖母がグッと拳を突き上げたり、なめらかに腕を降ろしたりして、「こんな風に終わりなさい」など表現をしてくれた。

rit、のような楽曲用語の代わりだ。

イマジネーションとリズムを持った祖母が、耳の遠くなった今も、音楽を感じている。

それだけで感動してしまう。

——————-

話を戻して、ギターを弾けば弾くほど、私の中のなにかが蘇る。

血がさわぐような悦び。

ちなみに相棒ソウルは、可愛がるほど生意気になり、追うほど逃げ、叱るほどしぶとくなる…という話は別にして、今までの知識、勝手にくっついた余計な観念も、いちどまっさらな気持ちで先生に教わり始めたギターは、練習しただけ応えてくれる。

正比例のギターも、反比例ソウルのことも、惚れた弱みでやっていきます。

body making

ジムでよく一緒になるダンスの先生(女性)に、いろいろ教わっていた。

というのも、マイケルみてはりきってストレッチしてたら、モモの筋をピキッ!とやってしまったからだ(ほんとバカなわたし)。

思えばさいしょに話しかけてくださったのは先生からだった。

シャワールームで「ダンスしてたんですか?」と声かけられたのだ。

「子供のときバレエと、あとジャズやhiphopをすこ〜し、興味本意でやったりやめたり…してました」

正直、“え…こんな足もろくに上がってない、とてもダンサーとはほど遠いぽっこりフツー体型の私に、なぜそー思ったのだ?!”と驚いた。

それを訊ねると、さすが先生。

「あなたストレッチで立ってるとき、つま先が180°に開いてるもの。」という。

なるほど…バレエのポジションで身についたせいで、たしかに電車の中でもつま先左右に広げていた。

「それと、手」

…これもバレエのおかげなのか、ギターのおかげか解らないけど、先日握力を計ったら左が右より10も高かった!これは間違いなく、ギターで弦をおさえはじめた結果だった。

というわけで、幼い頃に身についたものはそう簡単にとれないものだ、と驚いた。

その先生にモモの話をすると、「動かしてりゃ治る」という。

これでひと安心。…でもいたいっ !

「つけ根からうごかしちゃダメ。マイケルジャクソンは、腕を振るとき背骨から始まってるのよ。背中→肩こう骨→腕ってね。」

うーん、そういえばそうだ。

先生は、マイケルの「in the closet」が好きだという。

たしかにイイんです。私の知る限り、ダンサーのかた達に人気があります。

ランニングとパンツのみ、髪もオールバックに束ねて、バレエのシルヴィ・ギエム(女性だけど)みたいに美しい肢体のマイケルが、コンテンポラリーダンスしている。

初めてみたときは、相手役の女性の肢体の美しさにアゴがはずれそうでした…で、それはスーパーモデルのナオミ・キャンベルだったのです。

腕も足も、真ん中から振り出すこと!…胸にとどめておこう。

なんたってナオミ・キャンベル

いぬとねことにんげんと

前に記事でみて行きたいと思ってた映画「犬と猫と人間と」

監督は「あしがらさん」でホームレスをドキュメントした飯田基晴監督。

この映画のきっかけは、なんと一人のおばあさん。
ある日、監督のもとに「あなたに映画を撮って欲しい。制作費は、私が出す。」
との連絡が入ったという(!)

おばあさんは長年、捨て猫を育てていた。
けど自分にできることも手一杯になり、「誰にでもわかりやすい映画を」そして家族の同意のもと「愛護団体に寄付するより、映画で広くしられてほしい」…監督のデビュー作「あしがらさん」をみたおばあさんは、「私には人を見る目があるのよ」と言ったという。

素晴らしいおばあさん(と家族)です。

映画は、捨てられて殺処分されてゆく犬や猫の辛い姿だけではなく、地球で人間と共に生きながら、人間の勝手で増やしたり捨てられたりする現状を、ありのままに映している。

犬や猫たちの愛くるしい姿が温かくて、癒される場面も多い。

こういう映画観るのはキツいだろうな…とも思ったけど、いつも多摩川に散歩にいく私は、ノラ達の数が激減したこと、そしてノラを育ててるホームレスのおじさんとお話したりするうちに、こうした問題にアンテナが向くようになった。

いつかこのフィルムが教育の現場で見せたり(決して教育フィルム的ではない)、なにより、犬や猫を捨てるような者は決してこの映画を見ないだろうから、世間の良識として「捨てる=恥を知れ」という感覚が広まったらいいな、と思った。

生き物は、モノじゃないよ。

私はソウルをみててこう思う。捨てられた動物は「いつか迎えにきてくれる」と初めは思っているに違いない、って。
縄張りじゃないから、なるべくそこから動かない。
やがてお腹がすいて、待っても待ってもこなくて、ココロもすさんでいく。

人間と、同じなんだ。

昔、昔は、モノだって作り手の魂がこもっていたと思う。

資本主義の暴走、大量に生産して不要なら捨てる感覚を、まさか生き物にまで?!…そんな時代に生まれて、当たり前のようにペットショップをみてた子供の頃。思えば恐ろしい時代。
「売れるからたくさん生ませる」人気が出なくなれば「増えて困る」って…自然に淘汰されるわけでなく、いじっておかしくしてるだけだ。

—————-

いまドラマや映画はネタが飽和状態なのか、人生におこる一つ悲劇を大々的に取り上げて、みんなで泣いてあげよう!泣きたいんだ、私たちは!…みたいな作品が多くて、しらける。

誰しも実人生にはいろいろ辛いことが起こるし、悲しくないわけじゃないけど、「たくさんのお金と影響力でもっと訴えること他にないの?」と思う。

ダイアナ妃が、危険を顧みずに地雷原を歩いてみせたことがきっかけで、地雷撤廃が急速に進んだり、マイケルジャクソンだって、映画みればわかるようにいつも自分の影響力を単なるファン熱で終わらせず、世の中を良くするためのパワーにできないか、と真剣に考え続けていた。

こういう映画は、地味でもずっとあって欲しいと思う。
規制とかじゃなくて、自分で考えられるように。


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