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2010-02
gold spirit
- 2010-02-19 (金)
- MY FAVORITE | sports
バンクーバーオリンピック男子フィギュアスケート。
プルシェンコは銀メダルでした。
ライサチェクはパーフェクトで、大柄で長い手足、ダイナミックな演技に圧倒されました。
でも、私のなかではやはりプルシェンコが金でした。
たしかに解説(本田さん)のとおり、今まで他選手と次元の違うジャンプ・演技力をみせていた彼を思えば、今日は「彼らしくない」でした。
でもそれはプルシェンコだから見劣りしただけで、今日も果敢に4回転にのぞみ、それも持ちこたえ、見事な滑りをみせていました。
その4回転ジャンプへの挑戦…これは以前からスケートを観戦している者にとって、とても感慨深いものがあります。
なぜなら、オリンピックにおけるフィギュアスケートが、あくまで「スポーツ」であるからです。
ただノーミスで安全な演技をみたくてオリンピックを観戦しているわけではありません。
(それを観たいのなら、エキシビションでのプルシェンコは観客の開いた口がふさがらないほど華やかなのですから)
この大会を機に、安全策をとる選手が増えるかもしれませんよね。
でも、メダルを取ること目的にチャレンジを辞めるなんて、正直つまらないです。
プルシェンコはダンスが上手いので、時に「ショーに向く人」なんて揶揄されましたが、そこは一流の選手、きっちりジャンプも克服し「いとも簡単に飛ぶ」と言われるまでになった人です。
そこには、過去の選手達の偉大な軌跡がある気がしてなりません。

私の記憶では、2002年ソルトレイクオリンピックの頃には、4回転が当たり前のハイレベルな戦いが繰り広げられていました。
今大会では評価の対象になりませんでしたが、このジャンプは、あの頃の選手たちがお互いに切磋琢磨して「スケート技術の向上」を目指し引っ張り上げたテクニックです。
ソルトレイクでは先輩ヤグディンと、彗星のごとく現れたプルシェンコが火花を散らせ、結果ヤグディンが金でプルシェンコは銀でした。
まだあどけなさの残るプルシェンコは一点をみつめ、表情をこわばらせていました。
でも観客も解説者も、このハイレベルな闘いに興奮し、この青年の持つ未知数の力にドキドキした様子でした。
そして2006トリノで、やっと王者の風格をみなぎらせ金を手にしたのです。
もちろん、ジャンプだけがスケートではありません。
彼らは4回転が当たり前(に近い)状態の上で、さらにダンス力(表現力)を競っていました。
そんな中で揉まれて、頭ひとつ抜け出したのがプルシェンコです。
今日はトリノでの4-3-2こそなかったものの(軸足もぶれてましたね)、見事に着氷してみせました。
それも、あり得ない体勢から持ちこたえての着氷。
プルシェンコの生半可でない根性を感じた瞬間でした。
私は、たとえ転んでもオリンピックで4回転にチャレンジした高橋大輔選手や小塚選手にとても感動しました。
そしてこの4年間、スター選手の不在のなか、3年も引退していながらたった1シーズンで調整した鉄人・プルシェンコの強靱なスピリットに熱狂しました。
トップでいながら、挑戦することから逃げない。
そんなプルシェンコは素晴らしいスポーツマンであり、美しい氷上のダンサーだと思いました。
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あとすこしで
- 2010-02-09 (火)
- MY FAVORITE | cinema
きょうはとってもあたたかくて、朝は生ぬるい風が
「さあ、春は目の前よ」
と背中を押しているようで、少しキツく感じました。
週末は、父の四十九日。
もはや熱いも寒いも身に堪えることなく、スーッと軽やかに…花だらけの天国まであと少し。
そんなこと考えながら手を合わせました。
——————
朝食を食べテレビをみていると、こんなニュースが。
『11歳の天才少女、史上最年少でプロ棋士に』
すごいなあ、どんだけ天才なんだ〜…と眺めていると、
「心がけているコトバは、“強烈な努力”です」
と答えている。
ん?このコトバは….
「リナちゃんのおじいさんは、名誉棋聖の藤沢シュウコウ(秀行)さんで」
おお!
血は争えないですね。
先日シュウコウ先生についての記事からコメントくださった方がいたし、なんだか嬉しくなりました。
藤沢里菜ちゃん、きっとおじいさんが背中にいるんだろうな〜。
がんばってね!
—————————
午後はとても久しぶりに都内をブラっとしました。
そして今年になってはじめて、行きつけのパスタ屋さんに入りました。
おなじみの店員T子さんは、席を案内しながら
「ひさしぶり!アユさんが来たってことは、いそがなきゃ!!」
と水をおいて厨房へ走っていく。
「あ、あの〜、注文…」
もういない。
いつも私は決まった時間もなく気ままに店に入るのですが、のんびりT子さんとおしゃべりしていても、だんだん店が混んできて会話できなくなるのです。
彼女は「あなた、人呼ぶでしょ!いっつもそうだもん。」という。
それで彼女は、私がいくとすぐタンブラーやお水のスタンバイをするのです。
そういえば小学生の頃、祖母と毎夏のように熱海に旅行してたとき、ある漬け物屋さんにも言われたことがあります。
「お嬢ちゃん来ると、入ってくるんだよね〜」
祖母はお洒落でハイカラで、とても目立つ。
「それはおばーちゃんの魔力威力です」
どう見ても地味な子だった私は、内心そう思っていた。
そんな想い出をT子さんに話すと
「そーよ。私、わかるもの。」という。
こうして話題の続きは店の外で…と、T子さんとお茶するようになったのでした。
それまで、喫茶店などでお店の人に「ひとつお席いただいてよろしいですか?」なんて言われて落ち着かなくなり、「あ〜あ、今日はついてないや」と読書をあきらめることがあったのですが、以来は
「いや、これはツイてるんだ」
と前向きにとらえ、ナニカに活かそうと思いました。
ナニカって?まだ全くわかんないんだけど。
———————–
そのあとは代官山まで足をのばし、好きなインテリアショップで長いこと眺めてしまいました。

真っ白いシェルフや、チークのスツール。
荒っぽい木目のデスクに、工具。
そんなの見てたら、わくわくしてきました。
知ってる街を歩き、お気に入りの曲の入ったi-podのイヤホンを耳にはめて、お馴染みの店に入っても、去年までとは何かが違って、正直楽しいと思えませんでした。
でもシュウコウさんのお孫さんが活躍はじめたり、ささやかながらハイチに募金したときにマイケルの曲が流れてた、…やはり街に出て歩くと、なにか元気がもらえます。
以前、多摩川を何日も散策してて新鮮な発見をもらった時期があります。
こんなとき、外との関わりはとても大事だなと思います。
素敵な家具たちの中で妄想だけ膨らまして、外に出るともう夕暮れすぎ。
(きょうは買いませんでした!)
代官山のような街でも、路地には夕げの匂いが漂ってきます。
祖母や兄やソウルにちょっと美味しそうなものを買って、家路につきました。
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さみしい
- 2010-02-05 (金)
- MURMURE | MY FAVORITE | sports
朝青龍の引退。
この結末、ほんとうにショックです。
だんだん悲しくなって、当面は相撲は見たくないな〜と思いました。
この国は、「大器」を「小器」に押さえ込んでしまうようなところがないでしょうか。
規格外の能力持った人を、屁理屈や挑発で小さく押さえ込んで「つまらなく」してしまう面がないでしょうか。
良いところ、見習うべきところを評価せずに、あら探しのほうに熱を入れてやしないでしょうか。
頭が良い日本人ならいいけど、頭でっかちな日本人ならいやです。
私なんかは別に国技だとか神技だとか思って相撲を声援していたわけじゃありません。
報道なんて真に受けることできないし、初場所で把瑠都を投げ飛ばしたときには、「まだまだいける!」と感涙しそうで、プロレスとは違う、立派な相撲感、技と情熱を持った力士にしかみえませんでした。
————–
もちろん、暴力はいけません。
ただ私なんかは、報道を額面どおりに受け取れない。
貴乃花の「ちゃんと真相を明らかにしてからでないと、有能な力士を失うことになる」という意見に賛成でした。
一般人に暴力って…一般人って、どんな一般人?
「暴力において素人ではない」一般人なのでは?
報道関係者が「悔しい」と認めほど、そこにはいろんな「闇」があるようです。
ただでさえ有名人は絡まれる。格闘家ならば挑発されてもガマンしなければならない。
品位があり、心も体も強い力士が存在したなら、素敵なことです。
でもそんなの、武士だって難しかったことなのに、あれだけ豪快に勝つことへ集中力を燃やすタイプの人間が、一朝一夕に「完璧に」身につけられることでしょうか?
それに、朝青龍の個性はおもしろみであり、魅力ではなかったでしょうか。
彼のことが「嫌い」という人がいてもいいと思う。
でも、反則勝ちしてきたとでもいうのでしょうか?
品格、品格…って、どんな品格持った人が口にしているのでしょうか。
また、品格が備わったいるとして、長きにわたって朝青龍に勝てない力士たちはどうすればいいのでしょうか。
あの時間いっぱいになったときの鬼のような眼つきや集中力は見ていてゾクゾクしたし、負けるにしたって、ギリギリまで粘ってスッテンコロリン飛ばされて、「こりゃマイッタ!」って顔してるとこなんか、大好きでした。
相撲じゃなきゃ良かったのに、…というなら、日本の相撲界でこれほどエキサイティングな力士を楽しむチャンスはなかったということです。
朝青龍を挑発し続けたマスコミには、本当のところファンだったという人がいっぱいいるといいます。
だから記者会見の最後に、大きな拍手が起こったのです。
ただそんなことより、それに乗じて「モンゴルへ帰れ!」なんてエラソーに罵倒しちゃう人たちがいたり、有能なアスリートがこんなことで引退してしまう結果には、本当に淋しい気がします。
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